先日、高校1年では総合的な探究の集大成となるライフプラン・意見発表会を開催しました。
本校でライフプランと呼ばれているのは、将来の目標(例えば就きたい職業)を定め、それについて調べ、まとめ、人前で発表するという一連のプロジェクトのことです。
夏休み頃から、各々興味がある職業を見出し、「具体的にどんなことをする仕事なのか?」「その仕事に就くためには、どんな努力が必要なのか?」「その仕事は世の中でどのようなかたちで貢献しているのか?」など様々な観点から調べていきます。本校では、ただ調べてまとめるだけではなく、人前で発表するという行程を重視しています。
今年度はスライド資料の作成ではなく、各個人がプレゼンテーション動画を作成することとしました。また動画だけではなく、全員がグループ単位に分かれて自分のプランを発表するというプレゼンテーション大会を行いました。そこではオーディエンス側の生徒がプレゼンテーションの出来を評価するのですが、その相互評価で上位にランクインした生徒を中心に、学年代表が選ばれます。そして代表生徒がさらに内容をブラッシュアップさせて、全体の前でプレゼンテーションを行うというものが、このライフプラン・意見発表会です。
「どうすれば自身のプレゼンに引き込めるか?」生徒たちは、話し方に抑揚をつけたり、映像・BGMを駆使したり、造形物を作って具体的に実演してみたり、と個性溢れる発表会で、オーディエンス側の生徒も最後まで集中しながら聞いていました。
校長先生からのあいさつでも触れられていたことですが、「現状の自分」を分析して少しずつ変えていく(Forecasting)のではなく、「将来のあるべき姿」を決めることから始めて少しずつそちらに近づけていくこと(Backcasting)がライフプランの特徴です。今回代表となったのは、とりわけその発想が根付いており、「将来こうなりたい」という熱い思いが前面に出ている生徒たちでした。
残りの高校生活で、打ち立てたプランを実現できるよう、これから研鑽を積んでいきましょう。
また今回は行事の運営にも多くの生徒が関わりました。会場設営から始まり、司会、音響、照明、撮影など、多くの仕事をこなしてもらいました。こうした経験は、将来、思いのほか役に立つものです。生徒たちの協力に感謝するとともに、今後の飛躍を期待します。