校長挨拶

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2013年、国際学院は創立50周年を迎え、ユネスコスクールは創立60周年を迎えました。

その記念すべき年に、国際学院がこれまで培ってきた「人づくり」の教育理念とユネスコ憲章に示された理念を礎に、世界の人々と共に力を合わせて地球規模の課題解決を図ることができるグローバルリーダーを育てたいという強い願いを込め、国際学院中学校を開校いたしました。

国際学院中学校高等学校は、建学の精神である「誠実、研鑽、慈愛、信頼、和睦」を柱に、それらの徳目を身につける「人づくり」教育を行っています。さらに平成22年7月、本校はユネスコスクールに加盟し、国際理解教育を積極的に進めています。そのことによって、これまでの教育内容に「将来にわたって持続可能な社会を構築するために必要な教育」であるESD(持続発展教育)が加わり、国際交流をさらに発展させています。自然に恵まれた広大なキャンパスに建つ学び舎で、生徒たちは意欲的に学習はもとより学校行事、課外活動に励んでいます。県内の高等学校でも歴史の新しい本校ですが、進学の面では国公立大学や有名難関私大への合格者を輩出し、部活動においても陸上部のインターハイ5年連続出場、射撃部の19回連続の国体出場など、着々と成果をあげています。なによりも貴重な青春時代を本校で育んでいる生徒たちを見ることは大変楽しいことです。ぜひ多くの皆さんが本校に来られることを期待します。

ユネスコスクール認定校としての価値

ユネスコスクールはユネスコ憲章の理念を実現する学校です。ユネスコ加盟国にある、多くの学校が手を取り合い、枠組みや地域を越え、共同体を作っています。世界180カ国で約9,566校がASPnet(Associated Schools Project Network)に加盟し、活発に活動していて、日本国内では615校(2013年9月現在)が参加しています。ユネスコスクールは、そのグローバルなネットワークを活用し、世界中の学校と交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い 、地球規模の諸問題に次世代を担う若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指し、持続発展教育(ESD: Education for Sustainable Development)等に取組んでいます。 国際学院の生徒はこれらの活動の参加を通して、体系的な思考力、持続可能な発展に関する価値観、代替案の思考力、情報収集・分析能力、コミュニケーション能力を獲得することができます。さらに、各種の協働学習を通じて世界中に友人をつくり、生涯の財産となるグローバルネットワークを構築することができます。これまでの学校教育の枠を超えたスケールで成長する機会を得ることができます。

中高一貫教育を行う理由は

国際学院の生徒は一貫した教育課程や学習環境の中で、型を重視した6年間を過します。「習慣は第二の天性である」の至言どおり、2000日という期間をかけて、「知・徳・体・食育」のバランスの上に、良き学習習慣や生活習慣を確立します。「学ぶ」とは本来「真似ぶ」ことであり、人間は模倣を繰り返すことによって学習します。この経験を積み重ねていくと、形式を真似ることを超えて、物事の根源的な意味を追求しようとする知的好奇心が動き出し、真に学ぶ楽しさを知ることができます。 国際学院の生徒は、「関心の喚起」から「理解の深化」、「参加する態度」や「問題解決能力」の育成を通じて「具体的な行動」を促すという一連の学びの中で自己を成長させていきます。単に知識の獲得にとどまらず、体験や体感、探求や実践を重視します。全人的な発達を遂げる青春期に、個人の能力を最大限に伸ばすことのできる体系的な教育が展開できるよう中高一貫校として教育環境を整備しました。

求める生徒の理想像とビジョン

現在、世界と日本は大きな変化に直面しています。このようなときには、過去の延長線上でものを考えるだけでは、問題解決は難しくなってきます。大切なことは、新しい環境変化を自分の頭でしっかりと把握理解し、そこで発見した問題を解決していく能力です。 国際学院の生徒は、学ぶことで自分の能力が高まることを楽しみながら学習し、自己の可能性を無限に追求していきます。教師のフィードバックを得て、新しい気付きを発見し、「覚えること(knowledge)」から「できること(competence)」へ、そして「変化に対応し、自らを改善し続けること(capability)」へ、と成長していきます。 国際学院が求める生徒の理想像は「勤勉性」を備えた「知的に正直」な青年です。「自尊感情」を育み、困難に際しても「前向き」に課題解決し、世界中の何処へ行っても活躍することのできるグローバルリーダーとして、社会に貢献する人へと成長して欲しいと私たちは願っています。 国際学院は生徒が「学ぶ方法を学ぶ」とともに「学ぶことは楽しい」と感じて成長していくために、全世界のネットワークを活用しつつ、保護者の方々の協力や地域社会の支援を頂き、弛みない自己点検評価と第三者評価を通じて、より良い教育を求め続けてまいります。